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教育学部山下晃功教授(人間生活環境教育講座 技術教育コース)が
NHK・BShiのTV番組「アインシュタインの眼」に出演されました。
出演された番組は,今年1月からNHK・BShiで放送されています科学番組「アインシユタインの眼」の特集の一つとして企画された「宮大工 木を活かすカンナの技」の番組で,6月19日(火)22:00〜22:44に全国放送されました。
パソコン画面を見ながらカンナ削りについて解説されている様子
この番組は宮大工が使う日本のカンナで木を削ると,なぜ水を弾き木が腐らないかの疑問を,NHKが誇る特殊カメラを駆使してその謎を解き明かす科学番組です。今回の番組では,山下晃功教授の研究分野であり,寺社建築の代表大工道具である「カンナ」が取り上げられる事となり,NHKより番組制作の依頼を受けられました。撮影は去る5月10日(木)8時から終日を費やして,島根大学正門,島根大学教育学部ものづくり教育センターの木材加工実習室や,生物資源科学部林産加工実習室の製材室の施設を撮影場所として,東京から7名の取材陣が来て行われました。撮影のためのカンナの調整や木材切削実験装置の調整においては,教育学部 技術教育コースの長澤郁夫准教授にも多大な協力を得て行いました。

世界のカンナを使って削っておられる様子
番組の中で,山下晃功教授は,世界のカンナの紹介として,押して削るアメリカ式,ドイツ式,中国式,そして引いて削る日本式のカンナ削りの実演を交えた紹介をされました。

木材切削実験装置を使った撮影風景
 木材切削実験装置に90°の仕込み角でセットされたカンナの刃
さらに,宮大工が使う日本の一枚刃カンナの刃の仕込み角度が,なぜ37.5°なのかを解明するために,山下晃功教授が開発された木材切削実験装置を自ら使い,刃の仕込み角度を90°,60°,45°, 37.5°と条件を変えてヒノキの試験片を削っていきました。その結果,他の角度ではケバ立ちのあるガサガサした削り面でしたが,37.5°で削ってみると,つやつやのなめらかな削り面に仕上がり,その貴重な映像をNHKのハイスピードカメラが捉えました。山下晃功教授は,「先人たちが,すばらしい経験を積んで,すばらしい適正な条件を見つけてきたことには,やはり頭の下がる思いがします」と話されていました。

NHKの最先端のハイスピードカメラを使った撮影風景
また,番組のその他の内容については,日本を代表する著名な宮大工棟梁の鵤工合(いかるがこうしや)の小川三夫氏(かつて日本を代表する宮大工でありました故西岡常一氏の第一弟子)一門や,東京大学や京都大学の教授が制作協力されました。向こうが透けて見える,厚さ5ミクロンのカンナ屑を削ってみせたり,カンナできれいに削った木の表面は水を弾き,乾燥も速く木も腐りにくくなる実験や,「へそで引く」といわれる宮大工のカンナで削る動作の動きを調べる実験なども紹介されました。NHKの撮影技術の粋を集めて収録されており,「宮大工 木を活かすカンナの技」は一般の方にもわかりやすく解説されており,大変見ごたえのある番組でした。
初版 2007/6/27
10:55
編 |